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夏の北海道、最高でしたよ。
2023年4月から北海道の星野リゾートトマムで約5カ月間リゾバをしてきました。
リゾバを始めた理由は、当時していたコロナバイトが、コロナ第五類に移行するというので、職を失うかもと危惧していたが、すぐに病棟でまた看護師をする気にはとてもなれなかったことと、一度北海道に住んで、いろいろ回って美味しい物を食べまくりたいということで思い切っていっちゃおうかなという感じで始めました。
リゾバをしてみたい・どこでしようか迷っている・トマムでの就業が決まっている人に向けて参考になればいいなと思います。
星野リゾートトマム
そもそもトマムってどこ？
星野リゾートトマムは、北海道勇払郡占冠村というところにあります。ちょうど北海道の真ん中あたりなので、ここを基点に北海道を東西南北巡るのには最適です。
札幌からは高速で1時間半位の距離で、電車でも2時間くらいです。
星野リゾートトマムについて
東京ドーム213個分という、だだっ広いエリアの中に、リゾナーレトマムという全室スイートルームの高級ホテルと、リーズナブルなザ・タワーという2種類のホテルがあります。
さらに、牛や羊が放牧されてたり、アクティビティができるファームエリアや、実際に結婚式ができる水の教会、温水プールと大浴場のあるミナミナビーチ、壮大な自然の景色が楽しめる雲海テラスやそこに行くまでの雲海ゴンドラ、レストランが集まったホタルストリートなど、さまざまな施設があります。
最寄り駅はトマム駅ですが、タワーのエントランスからは2.5キロくらいあるので、無料のトマム駅専用の送迎バスがあります。エリア内を周遊しているバスもあります。
出退勤時も、寮からスタッフが乗れる定刻のバスがあります。
リゾバ生活について
寮について
男子寮・女子寮・共用棟の3つの建物に分かれています。共用棟には大浴場、食堂、洗濯機、乾燥機、キッチンがあります。電子レンジ、自動販売機は共用棟にも寮にもありました。
個室は狭いですが、必要なものは揃っています。
寮は部屋代+3食付きのプランと、部屋代のみのプランがあります。前者は給与から20,000円が引かれます。後者は6000円引かれます。
入職時にスタッフカードというものを渡されますが、食事付きの人は緑色のカードで、食堂でそれを見せれば、食事ができます。食事なしの人は白色のカードで、食堂にある券売機で、毎回食券を買います。
食事は朝晩のみで、一食につき朝は350円、夕は450円でした。
わたしは最初から勝手に食事なしのプランにでしたが、派遣会社によっては、食事付きにされてる人もいました。総務に行けば変更可能です。
男女別で洗濯機はたしか10台、乾燥機8台くらいあったと思いますが、繁忙期はスタッフが増えるため、常に取り合いでした。乾燥が終わる時間に行ったら、既に自分の洗濯物が出されていてそこらへんにポンと置かれていることが日常茶飯事です。これが結構ストレスでしたね。そのため、洗濯ネットは必需品です。洗濯ネットを使わない誰かの靴下片方とかよく落ちてます。また、自分の洗濯物がなぜかなくなることもあるため、高級なものや気に入っている物は持って行かないようにしましょう。
大浴場は結構広く、洗い場の数も多いです。別でシャワールームもあります。11時から15時までは清掃時間ですので、それ以外の時間に入りましょう。一回誰もいないと思って、清掃時間中に洗面器を借りに風呂場に行ったら、管理人のおばさまに見つかって怒られました。ご注意を。
車は要ります
私は郊外出身の免許取得後から継続した自動車民族なので、車を持って行きましたが、バイトで来ていた人で車を持っていた人はほとんどいませんでした。社員さんの車所持率は半々かなという感じです。
派遣スタッフの駐車場は寮の近くにあり、広いので余裕を持って停められます。
最寄りのコンビニまでは30㎞もあります。ここは想像を超えた田舎です。
帯広のドンキホーテまでも1時間くらいかかりますが、シャバの空気を味わいに定期的に行っていました。
距離的には南富良野のAコープが近いですが、小さなお店なので、品揃えはあまり期待できません。
一番近いガソリンスタンドがリゾートから4㎞くらいですが、決まった曜日の日中しかやっていません。なので、帯広や札幌に出かけた際は余裕をもってガソリンを入れておきましょう。
ちなみにtipですが、高速道路は山を越えるエリアのみ使うと、料金を節約できます。例えばトマムから帯広に行く時はトマムIC〜十勝清水ICでおりてそこからは下道でいきましょう。札幌方面は占冠IC〜夕張ICでおりましょう。
所要時間はさほど変わりませんが、（変わると言えば変わるけど、道がかなり空いているので気にならない）高速料金はまあまあ節約できます。
その他の移動手段
出勤時は寮から各施設行きにバスがありますが、定刻運行のため、時間ぴったりに走って行った時、運転手に冷たく嫌味を言われたのでその後乗らなくなりました。笑 か寮からは坂を上って徒歩10分か、もしくは寮から車で行って、ホテル近くの駐車場に停められます。
車がない人は、週に1度、十勝清水のスーパーまで買い出しに行く予約制のバスがあって使っていました。スーパーに行くのに休みを半日使うことになるので結局わたしは使いませんでした。
また、毎日トマム〜札幌まで往復バスがあり、片道1000円の破格で乗ることができました。（バスの一般利用は約5000円、トマム〜札幌はJRでも片道約5000円と高い）
朝8時頃出発〜帰りは札幌を15時頃出発します。日帰りでは、日中買い物とランチができるくらいですが、札幌にリーズナブルに移動できるので充分です。
こちらも専用のURLから予約できるので、指定された場所から乗車します。
新千歳空港→トマムの片道のみのバス運行もありました。
寮生活、これが辛かった
ベトナム人、中国人を中心に外国人スタッフが多くいます。そのため、同じ国のスタッフ同士で部屋に集まって騒いでいることがありました。一回耐えられず、騒いでいる部屋に扉ドンして苦情を言ってヤバい奴認定された事もあります。どう思われようがうるさいものはうるさいのです。
あとは洗面所ビチャビチャﾆｷと、髪の毛散らばし放置奴が許せませんでしたなぁ。共用のシンクに、食べ残しをそのままにしておく人もしょっちゅういます。（しかも異国ならではの臭いのきつい何か）一人暮らしをしていたことのある人は、集団生活はなかなかしんどいと思いますが、これも経験と思って頑張りましょう。
ネットスーパーめちゃ便利
今まで利用する機会がなかったネットスーパーですが、トマムに来て便利すぎることに気づきました。送料として330円かかりますが、それだけで重いものも寮の入り口まで持ってきてくれるので、大変ありがたいです。紛失・盗難予防のため、時間指定し対面受け取りなので、指定時間には部屋にいるようにしましょう。
スタッフの福利厚生
短期で働く派遣スタッフでも、いろいろな福利厚生を受けることができます。
例えばレストランでは、スタッフカードを見せれば20%オフで飲食できたり、売店でも割引があります。
宿泊も割引あり
タワー、リゾナーレ共に、スタッフ価格で宿泊できるので、一度はリゾナーレには泊まるのをおすすめします。全室サウナ付きで広いです。
スタッフの知人割引もあり、専用のURLから予約できます。友達がトマムに来てくれる際にはぜひ教えてあげてください。
正社員割引はすごい
正社員さんは、全国の星野リゾートで使える社員割引があり、それを使ってもらって一緒に界ポロトと、OMO旭川に行きました。
OMO旭川は、施設も新しいし、ロビーやお部屋の装飾もかわいくてもう一度行きたいランキング1位です。
界ポロトは2022年にオープンしたばかりのため、施設が新しくて快適です。
お風呂の作りもめちゃくちゃおしゃれでした。
せっかくなので、社員さんと仲良くなって、なかなか行く機会のない道内の別の星野リゾートに行くのもおすすめです。
リゾート内の施設も無料で利用できる
ミナミナビーチ、木林の湯もスタッフカードを見せれば無料で利用できます。
サウナがあるので、仕事終わった後に、木林の湯はしょっちゅう利用していました。水風呂の温度はぬるめです。
ただし、ここは内風呂がなく、露天風呂しかないので、ホテルの規模に対してはかなり狭い大浴場です。ホテルからは2㎞ほどあり、バスに乗らなければならないのもめんどポイントですね。寮からは歩いて10分くらいです。
雲海ゴンドラも無料
トマム山の山頂にある雲海テラスまでは、ロープウェイの雲海ゴンドラに10分ほど乗って移動します。
ロープウェイを登った先には、雲海カフェとちょっとした売店があります。
宿泊ゲストはゴンドラのチケットが無料で付いてきますが、日帰り利用では大人1往復で1300円ほどかかります。
そのため、リゾバ期間中は好きなだけ無料で雲海ゴンドラが乗り放題というのはなかなかアツいです。
雲海が見れるかどうかはその日の天候次第ですが、自分が休みの日に、なおかつ早起きして、雲海テラスに行けた日に、さらに運良く雲海が出るか、ということなので、なかなか日頃の行いが試されます。
実際に、わたしは5ヶ月いましたが、4回雲海を見に行って、写真で見るような「ザ雲海」が見れたのは1回だけです。なので、1泊2日で絶対に雲海を見てやるぜという人たちがやたらにいますが、なかなか無謀です。
星野リゾート内の食事
ビュッフェレストラン
さすが、星野リゾート内のビュッフェは、ほんとに何を食べても美味しかったです。
ただ、夏休み期間の繁忙期は、ゲストのウェイティングが多くなり、スタッフお断りされるので行けなくなります。
その中で、空いてる時間を見つけて私が行ったレストランを紹介します。
ニニヌプリ 鳥・牛などお肉がメインのビュッフェ。刺身も多い。エリア内で一番席数が多い。ビール飲み放題がある。予約不要。朝食にパンケーキがある。うまい
Hal ステーキが美味しかった。そ海鮮海苔巻きも刺身が新鮮。席数が少ない。ディナーはネット予約必須だが、当日空きがあれば、フロントで予約もできる。
ミカク 朝食のみ営業。和食中心のメニューだが、一応パンも2種類くらいある。ふわふわのだし巻き卵が美味しい。
プラチナム リゾナーレトマム宿泊者のみ行ける。朝からラーメンが食べられる。31階にあるのでとにかく景色がいい。席数はそんなにない。
ホタルストリート
トマム外でいろいろ飲食していたので、そんなに行っていないのですが、（あとリゾート内なので値段が高い）ラーメンの竹蔵はリゾバ中に2回行きましたが、美味しかったです。
ホタルストリート内のお店は、店内が狭いので席数も少なく、混みやすいです。
仕事内容
人生一度やってみたかったフロントで働いていました。ヘルプで部屋の清掃をすることもありました。結構ハードです。
インバウンドゲストも多く、主に台湾、韓国、たまにシンガポールやマレーシア、オーストラリアからのゲストもいました。
英語や韓国語で頑張って対応するのは、大変でした。特に電話だと、何言ってるのか分からない状態なこともありましたが、勉強になって楽しかったです。
労働時間は長いです。1日実働11時間とか。そのため稼げます。
気になる時給
時給1400円でした。この田舎で、無資格のわりにはそこそこいいのではないのかな？と個人的には思います。
ただ、車を持って行ったので、休日は出掛けて美味しい物を食べたり、札幌で爆買いしたりして、収入≒支出でした。それはそれでいい思い出になったのでよかったですが、貯金はほぼ出来ませんでした。
貯金目的でリゾバに来るのであれば、北海道以外の場所がいいと思います（美味しいものが多すぎて、我慢するのが酷）
本州から北海道への移動方法
フェリー
車を持って、海を渡って北海道に移動する方法はフェリーです。
東海地方に在住しているので、名古屋→苫小牧 or 大洗→苫小牧の2択でした。
名古屋からは2泊かかるので、それは体力的に無理と思ってがんばって運転して行って大洗からにフェリーに乗ることにしました。
大洗→苫小牧では6m未満の車1台で、コンフォートタイプというカプセルホテルの個室みたいな部屋付きで、運賃は片道30000円くらいです。20時前に出発して、翌日の13時半に苫小牧に着きました。大きい船なのでそこまでは揺れませんでしたが、船酔いしやすいタイプなので、酔い止めを飲んで一生臥床していました。
バイキングの食堂も大浴場もサウナも船の中にありましたよ〜。
総じてリゾバはめちゃくちゃ楽しかった
芸能人にも会えた！
某モデルさんと、某お笑い芸人さんが家族でいらっしゃって直接お話しできました。笑 ミーハーなので、テンション爆上げでした〜！！！
さすがトマム、人気が高いですね。
視野が広がった
一緒に働いていた人たちは、20代前半〜30代前半と同年代の若者が多く、友達がたくさんできて楽しかったです。
学生の夏休みの時に、某温泉のリゾバを1週間したことがありましたが、それを思い出しました。
もちろん、経験が一切なくても大丈夫です。周りの人が優しく教えてくれます。
初めての場所で、知り合いもおらず、いきなり飛び込むのは勇気がいりますが、良い人たちばかりで、一生の思い出になったので、働いてみて本当に良かったなと思います。ですので迷っている人がいたら、ぜひトマムで働いてみてほしいです。
北海道は大変広いですが、やる気とガソリンさえあれば、トマムからは5-6時間車を運転して、どこにでも行くことができます。
そして道はガラガラなので、法定速度で走っていると道内ナンバーの車にどんどん抜かれていきます。
リゾバ滞在中に、札幌・小樽・帯広・富良野・余市・美瑛・旭川・阿寒摩周・積丹半島・知床・網走・釧路・羅臼・苫小牧・稚内など主要な都市はほとんどまわりました。（ニセコは3年前に旅行で行っています）
函館が行けなかったのが心残り…！いつかリベンジしたいと思っています。
5ヶ月間でまわった、また行きたい北海道グルメも近いうちに記事にしたいと思います。
それでは！
